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 私は韓国の女性と結婚して韓国に渡り、12年間の韓国生活を経て帰ってきました。現在は、韓国法人である印刷・出版会社の日本支社に勤務しております。
 異国人の妻との共同生活を通して、そして実際に韓国で滞在してときに経験したことを根拠として、日常生活の中で感じるをアップしていきたいと思います。
【(株)成誌イーディーピー SEISHI EDP CO,. LTD】
8 日本より深刻な韓国の少子化
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     今日の日経新聞に、韓国の少子化問題に関する記事が載っていた。韓国は香港(0.95)に次いで、世界第2位の低出生率(1.22)であると言う(因みに日本は1.35で第4位)。
     韓国は日本以上の学歴社会であるため、大学受験に失敗すれば人生の敗北者のように思われてしまう節がある。極端な話、大学を出ないと社会では一人前に見てくれない傾向にある。更に単に大学を出ればいいのでなく、首都圏にある大学を出なければ、就職の時は会社から見向きもされないこともある。従って、大学受験といえば、首都圏にある大学を目指すため、いきおい競争が激しくなりばかりである。

     韓国では高麗王朝より科挙が導入され、試験で合格した者が官僚の登竜門をくぐることが出来た。そして、武官ではなく文官の位置が高かったため、勉学に長けた者が権力の頂点を極めることができた。日本では、武士の権力が強かった反面、韓国は文官の力が強かったため、勉強することが立身出世の為の努力として必要であった。そのような文化的背景が有るが故、韓国は学歴社会の激しい社会になっていると思われる。

     韓国は、世界でもトップレベルで、教育熱心な国であることを聞いたことがある。生活費の中で子供の教育費に充てる比率が世界で一番高いと言われている。この教育熱は、親である自分たちはお金が無くて、大学を禄に出ることが出来なかったため、せめて子供にはお金をかけて良い大学に入ってもらい、一流企業に入って楽な生活をして欲しいという、親の子供に対する期待がとても大きいからでもある。

     そこで可哀想なのは、子供達である。なにせ、物心着いたときから、何種類ものの塾に通わされてしまう。子供の好き嫌いは関係なく、親の一存でピアノ、算数、絵画、バレー等、一通り塾に通わなければならないのである。一通り習わせてみて、何か一つでも才能があると思われるなら、集中的に英才教育を施して、その才能をどうにかして伸ばさせようとする。一芸に秀でれば、大人になってから、金持ちに成れるからである。

     私の家内も多聞に漏れず、娘をあれこれと塾に通わせようと仕向けていた。日本人である私の感覚から言えば、そんな小さい時から本人が望みもしない塾に通わせる必要はないと思ったものの、周囲の子供達が全て通うので、通わさざるを得ないと言う。

     中学・高校に上がっても、子供達は勉強漬けである。日本であれば、放課後に部活動が盛んになされているが、韓国では、塾に通い詰めるのである。夜遅くまで勉強をし、自宅には午前を過ぎて帰ってくる学生もいる。進学校では、学校の先生が自主的に補修授業を夜遅くまで実施する。学生の中には大学に行かない学生もいるが、規律が乱れるとして、本人の意志に関係なく、参加を強制させる学校もあると言う。

     金持ちの家では、有名大学の教授を家庭教師として雇い、一ヶ月に数十万円という授業料を払う人もいると言う。

     このように、子供の教育費が莫大であるため、子供を多く産む余裕がなくなり、少子化に繋がっていくのである。

     私の家庭は子供が3人であるが、韓国で生活をしていた時には、「父親の稼ぎも良くないのに、なぜ、そんなに多く生むのか」と、周囲からそのような声を聞いていたものだ。これは、「あんたたち、馬鹿じゃないの?」という意図が含まれているのである。日本と違って、健康保険から「出産の一時金」は支払われず、乳児の「医療費免除」は勿論のこと、「児童手当」という補助も全く無かった。確かに日本に比べて、子供を育てるのに厳しい環境であったことは事実であった。
     さすがに韓国政府も少子化問題を重く見て、幼稚園生の学費は国が負担して、各家庭の負担は無しにするという話が出ているが、その後、実施されているのかは、未確認である。
    | 家庭 | 17:33 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |